今年のゴールデンウイーク、思い切って旅に出た。お決まりのひとりドライブ旅。しかも四泊五日、自分のクルマBMW M440iでひたすら走り続けるロングドライブ。
前回、旅に出たい思いで頭がいっぱいになった話を書いたが、だったら行けばいいじゃんと、至極真っ当な考えに行きついた。時間があって、ひとり旅だから、たいしてお金もかからない(豪遊するわけではないんだし)。
行ける時に行っておくのがオッサンの使命。オッサンにも未来はあるけど、その総量は限られる。だったら今すぐに行動に移すべきだと自分で自分を励ます。
しかも今年のゴールデンウイークは飛び石連休、29日の火曜日が祭日だが、そのあとの水・木・金は平日。お気楽サラリーマンはここで休暇を取っちまえばいいんだ!ということで、なんとゴールデンウイーク期間でありながらの平日ドライブ旅が見事に成立した。
さて、どこに行こうか?色々考えた。前回の山形ドライブはちょっと遠すぎた。横浜からの二泊三日だと行きと帰りがほとんど高速道路を走っているだけになってしまう。もっと優雅にドライブ旅をするために一日の走行距離は抑えたい。
一日の走行距離は200キロ程度に抑えて、ゆったりまったりの旅がいい。そう考えて、北陸方面に向かうことにした。福井の日本海側や若狭湾のあたりをクルマで走ってみたかった。
行程はこうだ、一日目は頑張って「富山」までドライブ、二日目は若狭湾近くの敦賀に宿泊。翌日は金沢まで戻り、最終日は一気に帰るのは大変なので信州の上田に一泊して余裕をもって帰ってくる。このように余裕を持った大人の四泊五日の旅が成立した。
北陸まで新幹線で行って、レンタカーを借りりゃいいじゃないのと思われるだろうが、それでは意味がないのだ。自分のクルマ、BMW M440iで行きたいところに行く、行きたいところを走り抜けるのが重要なのだ。分かってくれる人はきっといる(はず)。
結果から言うと大満足の素晴らしい旅だった。何といっても渋滞知らず、最終日、関越道下りの大渋滞を見ながらストレス知らずで高速を走るのは気持ちいい(相変わらず性格が悪い)。
よく考えてみれば、ゴールデンウイークに旅行をしたことなんてなかった。どこ行っても混んでいる、家や近場でまったりゆったりがいいよねというのが僕の流儀(というほどのモノでもない)。毎年、飛び石連休だったらいいのにと心底思った(これまた意地が悪い)。
今回の旅で一番印象に残ったのは、まだ雪が残る山々の美しさ。行きの中央高速から見えた「八ヶ岳」、富山から見る「立山連峰」の景色は圧巻だったし、帰りに嬬恋から見えた「浅間山」も素晴らしかった。
これまで、この時期、この方面にロングドライブをしたことがなかった。だから、今まで見てきた景色は夏山が中心。知らないって罪だよなー、山頂が雪で覆われた山々を見てそんなことを思う。
57年も生きてきて、いっちょ前の大人というかオッサンになって、何でも知っていると思っていた自分が恥ずかしい。まだまだ、知らなかったことに出会えるチャンスはあるはず。そのためには実行あるのみ、面倒くさいなんて思わずに思いたった時が吉日だ。
これからもそんな人生を歩んでいきたい。そんなこと思う57年目にして初めてのゴールデンウイークだった。