いい年したオッサンだからお酒を飲みに行くのは好きだ。気心の知れた知り合いと、くだらない話をしながら過ごす時間は楽しい。逆に気心の知れていない人と飲む時間は面倒くさい。会社のイベントや何かね。
一般的なオッサンであれば飲み会は何でも好きという人が多い。オッサンは相手が誰であろうが楽しめる術を持っている。それは人の話を聞くことよりも、自分がしゃべることに徹すること。
会社の飲み会であればオッサンはそれなりのポジションにいるからそれが許される。ある意味甘やかされている。だからオッサンは会社に固執して、定年になってからもなかなか会社から離れることができない。
それでも相手に話を合わせるでもなく、気を使うでもなく、好きなことをしゃべれるオッサンはエライと思う。スナックなんかに行って、新入りの女の子なんかと屈託なくしゃべっている。ある意味リーダーシップに優れていると言えなくもない。とてもじゃないが僕にはできない。
こういうシチュエーションになると面倒くささが先に立ってしまう。できれば相手から喋って欲しい。僕の方からあれやこれやと気を使ってしゃべるのは面倒くさい。我ながらオッサン失格だ。
こんなだから、外で飲むのも好きだけど、家で勝手気ままに飲む方が好きだ。休日であれば、夕方、外がまだ明るい時間から飲み始める。とりあえずビール、もしくはキンキンに冷やしたスパークリングワインの栓を抜く。
つまみはナッツ系が多い。季節が夏であれば枝豆や野菜スティックもあるといい。窓辺のイスに座り、テレビを好きにザッピング。面白い番組が無ければYouTubeもあるし、録画した番組を検索してみてもいい。
家にひとりの時は、ちょっと音量を大きくして音楽をかける。AppleMUSICでスマホから勝手気ままにスピーカーからならすことができて便利。そういえば昔はCDを都度入れ替えてたんだよなー。
脱線するが、昔、クルマにCDチェンジャーという機械をつけていたことを思い出した。トランクに設置した機械に5~6枚のCDを入れて、運転席から操作できる画期的な装置。いちいち入れ替える必要がないという、なんともドライブに最適なグッズだった。それが今やCDを挿入するとこすらないんだからねー、技術の進歩ってスゴイもんです。
とまあ、こんな感じでゆったりまったり、気の向くままに至福の時間を過ごす。ついつい飲み過ぎてしまうのが家飲みの問題点だが、それだけ居心地が良すぎるということだろう。それに例え酩酊状態であっても家に帰る必要がない。
ウトウトして来たらそのまま寝てしまえばいい。最後の力を振り絞って歯を磨き、パジャマに着替えて、布団に潜り込めば、あとは幸せな睡眠タイムが待っている。あー、なんて幸せなのだろう。こんな日常を送っていていいのだろうか、ダメダメな自分になってしまう、そうは思うが気にしない。好きなことはできるうちにするのだ。
こんなだから、夜の9時ごろには寝てしまう。もうすぐ定年とか言いながら、していることはお爺ちゃん状態。まあ、でもこういうのがいい、こういうのが好き、これが僕の好み。何ごとも自分がしたいコトをするのが一番。ホントそう思う。