人生はロングドライブ

多幸感あふれる人生を求めて、気づき感じる日々を疾走中

ひとり旅だからこそ、お土産って大事


最近、年に数回、ひとりドライブ旅行に行くのだが、行った先々では、つい、いろんなお土産を買ってしまう。最近のお土産はよくできていて、あーこの場所はこれが名物なのか、じゃあ買わなきゃね、と思わせるものが多い(すっかりやられてます)。

 

ひと昔前であれば、旅行のお土産といえばお饅頭やその土地の名物お菓子が定番だったが、今は趣向を凝らしたものがてんこ盛り。しかも、おしゃれなものも多く、その場の雰囲気と合わさって購買意欲は天井知らず。

 

これを買って帰ったら家族が喜ぶのでは、もしくは、こんな珍しいものがあるのかと驚くのでは、などなど色々考え旅の思い出はプライスレスだよねとついつい散財してしまう。特にひとり旅だと、自分だけ遊んでいるという負い目があるから、満足度の高いお土産は超重要アイテム。

 

といいながら、アウトドアブランドが出している白馬のご当地Tシャツや、由緒ある酒蔵のエプロンなんかを家族に買って帰っても、使ってるとこなんて見たことがない。まあ、当たり前といえば当たり前、僕にセンスがないといえばそれまでだ。

 

そんなこともあって、最近はお土産は買わないからねと宣言して、なるべく期待を持たせないようにしている。もしくは、お土産屋に並んでいるものを写真に撮り家族に送って選んでもらう。必要最小限のもので済ます工夫を凝らしている。

 

なんだけど、やっぱりせっかくのお土産はサプライズもあり喜んでもらえるものを贈りたいと性懲りも無く思ってしまう。先日の北海道ひとりドライブ旅行は10日間も出かけるのだからとちょっと張り切った。

 

事前に家族にリクエストを聞くと「果物」がいいという。クルマで行くわけだし、持って帰れるものがあると尚ベターだ。旅の後半のどこかで購入しよう、そんなことを思っていた。

 

フルーツ王国北海道、どんなスペシャルなものがあるかと思っていたが、僕の訪れた9月はピンとくるものがない、メロンなんかもあるにはあるが、もう旬は過ぎている。札幌のホテルで何がいいか聞いたが、海鮮以外に出てこない(果物だっちゅうの)。果樹園で有名な仁木町の方に行くとなんかあるんじゃないですか、とチョー雑なコメントをいただいた。

 

だから行きましたよ「仁木町」。積丹に行く途中に寄ったのだけど、いつの間にやら札幌から高速道路がつながっており、9時前には現地に到着することができた。道路脇に果物の出店が並んでいるのだが営業している店はあまりない、その中で「偕楽園」というお店だけが空いていた。

お店に入るとピンクの髪をしたおばちゃんが、今はりんごがうまいよと剥いてくれる。確かにうまい、この旅行中、果物なんか食べていなかったのでカラダに沁みた。

 

今の時期はリンゴと葡萄、でも二人でお店をやっているから郵送で送ると時間がかかるという。横浜からクルマで来て、家族から果物買ってこいと言われてここに来たと伝えると、「男性だとそのリクエストは困りますよね」と若い店員さんが笑いながら答えてくれた。

 

とうことで、リンゴと葡萄、今が旬なものを選んで送ってくれることに。横浜からわざわざ来たんだったら特別に今週末に送れるように手配してくれるという。

 

なんかねー、お仕事なんだろうけど、こういう優しい言葉をかけてもらうと、ひとり旅中のおっさんはココロに染み入るのです。もう本当嬉しかったなー。ひとりで食べる用のブドウまでサービスでもらってサイコーです。

 

その週末、まだ北海道にいたのだけど、家族から届いたよと写真が送られてきた。いくつかのブドウが、小分けに梱包され、それぞれにブドウの名前が貼り付けてある。こうやって手間がかかっているから時間がかかるんだね。

 

ということで大満足のお土産を購入することができただけでなく、人の優しさに感動し、家族にも喜んでもらえたというサイコーの経験ができました。

 

またいつか行きたいな、仁木町の「偕楽園」、ピンクのおばちゃんと若いお姉さん、ありがとさんでしたー。

こんな素敵なメモが