人生はロングドライブ

多幸感あふれる人生を求めて、気づき感じる日々を疾走中

思わず声が出た、その時わかる大人力


先日、幕張メッセの展示会に出かける用事があった。横浜の自宅からは相当遠い、横浜駅から東海道線、そして東京駅に着くと地下を延々と歩き京葉線に乗り換えるルート。しかも幕張メッセのある京浜幕張の手前にはあの有名なディズニーランド様もある。

 

時間は、ちょうど朝の通勤ラッシュ、こんな時間にこんな混んだ電車に乗るのはイヤだなー。というか閉所恐怖症気味の僕にとっては、こう言った閉ざされた環境でぎゅうぎゅうにされるのは死活問題(おおげさ)。

 

ということで、贅沢して新横浜から新幹線で東京駅に向かうことにした。乗り換える京葉線も始発なので、何本か遅らせれば座ることができる。千円くらい余計にかかるが、この快適性への対価と考えれば極めて順当だと思う(というか自分を騙す)。

 

新横浜から東京駅は、新幹線に乗ってしまえばものの15分くらい、しかも新横浜で結構な人が降りるから座ることまでできてしまう。あー快適ー、もっと乗ってたいー、なんてお気楽な時間を過ごす。

 

途中に停車した品川駅、ここで通路を挟んだ奥の席から若い女性が降りようと出てきた。すると、その女性は通路側の席に座っていたおじさんの足に引っかかって、転んでしまったんだよね。女性は通路を跨いだ席に座っていた僕のところに飛び込むような形になってしまった。

 

僕は、むちゃくちゃビックリして、思わず「うわあああー」と素っ頓狂な声をあげてしまった。女性は痛かったんだろうね、しばらくうずくまったまま。僕はその子の手を引いて起こしてあげたんだけど「大丈夫?」というのが精一杯。

 

その女性は大丈夫だったようで「すみません」と言いながら、降車して行くことができたんだけど、気になったのはその時の自分自身の対応だ。

 

「うわあああー」というびっくりたまげた門左衛門みたいな声をあげて。「大丈夫?大丈夫?」と慌てながら言うだけ。近くにいた別のおじさんは渋く低い声で「大丈夫ですか?」と声をかけている。そのおじさんと比べて、自分はなんて気の小さい小者なんだろうと思ってしまった。

 

こんな時は落ち着き払って、「大丈夫ですか」と声をかけて手を伸ばす、そんなジェントルマンになりたいよね。ああ〜それなのにビックリ焦ってアタフタする自分、こう言う時に大人力が試されるんだなーと心底思った。

 

こういうのはトレーニングしてできるものではない。きっと、こういう時は地が出るんだろうと思う。

 

だから、普段から落ち着いて、何事にも動ぜず、考え動くことができる、そんな自分になりたい。といっても常日頃から心がけるしかない、座禅でも組むのがいいのかしら。でも一朝一夕に改善できることでもないだろう。

 

まあ、これも自分を知ることができた一つの機会、そう思って、これからの生き方に活かすしかないと思う(おおげさ)。でも本気でそんなことを思ったある朝の出来事。

 

大人なオッサンになるって難しいよねー。あー恥ずかしい。

いつも冷静沈着な大人でありたい