
10日間の北海道ひとりドライブ旅、自分の好きなこと(ドライブ)だけに集中した至福の時間。スマホを使うこともない、というかそんな暇もなく好きなことに没頭することがこんなに楽しいなんて思わなかった。
そんな時間はもちろん疲れる。カラダが疲れるというよりも、膨大なインプットに夢中になることで、脳みそがとっても疲れるのだ。
普段の生活、仕事の中でもたくさんの情報に接しているはず。最近は生成AIなんかに答えを求めると膨大な情報量が提供されてくる。これを自分なりに処理(理解)しようと思うのだけど頭がついてこない。正しいか正しくないか、この情報を元にして自分は何をアウトプットするのか、そんな対応はすごく疲れる。
でも今回の脳みその疲れは、それとは別物。なぜかというと、インプットが全て僕の好きなことだから。好きなことに囲まれるって無茶苦茶楽しい。その好きなことに対して、僕なりの考えを導き出し、アウトプットする。あー、僕はこういうことがしたかったんだな、今回そんなことに気がついた。
こうやって好きなことに夢中になる、全身全霊で好きなことに向かって行く、そんな毎日が送れたらどんだけ素敵なことだろう。どんなに疲れたって、かまいやしない。逆に言えば、それこそが生きているってこと、大袈裟に言えば自分が生きる意味なのではないだろうか。
今回の旅では自分のいけてないところも再認識できた。前々から意識しはしていたが「せっかち」なんだよね。余裕がないというか、何事にもセカセカしてしまう。時間なんかたくさんあるのに早く行かなきゃと焦っちゃう、うまく行かないことが起きるとあーもっとこうすればよかったとか、そればかりをついつい考えてしまう。
もっと鷹揚な自分になりたいといつも思っているけど、なかなかうまくいかない。これまでのサラリーマン人生で身につきすぎてきたことかもしれないね。成果や効率、時間なんかを知らないうちに意識しすぎてしまう。
まあ、そんな生活とも2年くらいでおさらばするのだから、今後に向けた課題と割り切ろう。それに今回のように好きなことを中心にした生活になれば、自然と鷹揚さも身についてくるのではないかと思う。そう思うだけで楽しいじゃないか。
こうやって自分のしたいことや、見直したいことに気付くことができたのは、ひとり旅だから。友人や家族が一緒だと、つい相手を喜ばせたくなるから、自分のことは二の次となる。今回のように全て自分のため、自分の思いに忠実に従う、そんな旅だからこそ、自分に向き合うことができる。
僕らが旅に出る理由(@小沢健二)っていうのはこういうことなんだよね。ちょっとお金は使い過ぎちゃったけど、こんな経験はプライスレスの価値があると思う。損得考えず、こういう経験を当たり前のように楽しめる、そんな大人になりたいと心底思う。
これからのいい目標ができた。そんな自分と向き合う10日間のひとり旅だった。
