
今回の旅のコンセプトは、自分のクルマBMW M440iで北海道を駆け抜けること、あくまでドライブが目的のクルマ旅だ。
北海道まで自走して行くと、それだけで二日くらい必要になってしまう。また、本州とは橋で繋がっていないので、結局、青森などからフェーリーで渡ることになる。ということで、今回は、茨城県の大洗港から苫小牧まで一気にワープして北海道へ上陸することにした。
フェリーで船旅なんて初めてだし、要領も全くわからない。不安だらけだったけど、とっても快適な20時間の旅だった。港に着くと親切なお兄さんたちがクルマをしっかり誘導してくれるし、船内も前のクルマについて行けば駐車場所までしっかり案内してくれる。
秘密基地に潜入して行くみたいでむちゃ面白かった。周りのクルマもいろんなタイプがいて面白い。普通のセダンやキャンピングカー、ミニバンにペットを乗せている人も多かったように思う。当然ながらシビックtypeRで北海道を走り倒すぜ的な人もいた。こちらは僕同様一人旅っぽいですね。あとはバイカーがたくさんいました。

そんな感じで船に乗り込んでしまえば、あとは究極のまったりタイム。レストランでご飯を食べてもいいし(僕はお弁当とワインを持ち込みました)、大浴場でゆったりしてもいい。
出航して1時間くらいすると、テレビ番組の映りが悪くなってくるし、携帯の電波も入りにくくなってくる。本やビデオも用意していたが、お風呂に入ってお酒も飲んだしと言うことで、すぐにおやすみタイムとなる。
ちなみに船の揺れは飛行機と同じくらい、これが横になって寝る状態になると絶妙なんだよね。よくクルマではぐっすり眠れるって言うじゃない(もちろん助手席や後席)。多分これと同じでこの絶妙の揺れが深い眠りに誘ってくれる。普段は夜中に何回か目が覚めるのだが、久しぶりに朝までゆっくり寝れました。
朝起きるとまずは甲板へ。風がものすごいのだけど、360度海に囲まれた景色は絶景だ。遠くに陸地もぼんやり見える。青森あたりかなー。
そのあとは、コーヒーを淹れてロビーの椅子に座り、ひたすらぼんやりと海を見続ける。そして予定していた通り、ノートとペンを取り出し、思いつくままいろんなことを書いて行く。これから何をしようか、自分は何がしたいのか、そんなことを思うがままに考える。目の前には光り輝く海が広がっている。あー最高でやんす。
そしてまた大浴場に向かい、ざぶんと湯船に浸かる。大きな窓の外は大海原が広がっている。ほんと最高でやんす(二回目)。
こんなことをしていたら、あっという間に到着時刻が近づいてきた。暇を持て余すかと思いきや、電波もWIFIも届かずテレビも見れない(BSが見られたのは後で知った)環境でありながら至極充実な時間を過ごすことができてしまった。
豪華客船なんかでなくても十分楽しめる。単なる移動の時間じゃなくて、これを目当てに乗っても十分楽しいじゃんかと思ってしまった。客船なんかだとドレスコードとかうるさいのかもしれないが、こちらはカジュアルフェリーだから、終始Tシャツ短パンでお気楽に過ごすことができた。
こんな楽しい思いをしたにも関わらず、この先には大北海道ロングドライブの至福の時間が待っている。そしてこのドライブ旅が終わってしまったとしても、帰りの極楽フェリー旅が待っている。そう思うと嬉しくて楽しくて、もう小躍りしてしまいたくなる変なおじさん57歳。
なんか楽しいなー、そんな感想しか出てこないけど最高な船旅。あー幸せだぜー。

