
前回、ひとりドライブ旅が最高なのは、それが非日常だからであって、ひとりぼっちじゃない日常があるからこそなんだという話を書いた。
もちろん人によって感じ方は様々。家族を持たず、自由気ままな人生を歩む人もイマドキ多いと思うし、何を差し置いても大事なのは家族という人だっている。まさに人それぞれ。
僕は一人暮らしの経験が少ない。結婚するまで実家で暮らしていた。会社も実家に近かったし、家には自分の部屋もあったから、お金を払ってまで一人暮らしをする意味を感じなかった。まあ恵まれているといえばそれまでだ。
地方で生まれ、東京の学校や会社に通う場合はそんなわけにもいかないだろうし、地方に配属されていれば嫌がおうにも一人暮らしとなったはずだ。
そんな僕が一人暮らしを経験したのは、四十も後半に差し掛かった10年前。3年間だけだったが広島と北海道に単身赴任をしたことがある。
初めての一人暮らし、もちろんワクワク感もあったが、そんなものはあっという間に日常の中に消し込まれてしまった。何をするのもひとり、当たり前だが誰も何もしてくれない。当たり前といえば当たり前で、それが自由というものだよと言われそうだが、そこに喜びはあまり感じなかったというのが僕の感想。
そんな中でも、家に人の気配がないということが一番の違和感だった。これも慣れかと思っていたが、結局、ずっと慣れることはなかった。誰かがいればいたで、うざったく感じることもあるだろうが、その時はひとりの時間を作ればいいだけ(その贅沢版がひとり旅)。
いい大人のくせにただのサビシンボじゃないかと言われそうだが、多分そうなのだろう。そういう意味では戦争になったり、サバイバルに巻き込まれたりしたら、真っ先に死んでしまうタイプかも知れない。野生的な生命力に欠けるってやつ。
生まれた時代が今で良かったと心底思う。戦国時代だったりしたら、ほんとどんな人生を送っていたことだろうかと我ながらビビる。
でも、こんなことに気づくことができたのは一人暮らしを経験したから。経験していなかったら、人の優しさにも気づけない、わがままで自分勝手なシニア予備軍として君臨していたはず(あーコワッ)。
やはり人生色んなことを経験してみるべきだ。今からでも遅くはないから、知らない世の中に飛び込んでみようかなんてことも考える。例えば海外で暮らしてみるなんてこともその一つ。
定年になったら、海外で仕事をしてみるなんて面白いかも知れない。そんな妄想が頭に浮かぶ。その場合、現地で仕事を探すというよりも、海外に住み現地からリモートで日本の仕事をするという方が現実的だろう。
はてさて、そんなこと可能なのだろうか?でも面白そうだ。まだ定年までちょっと時間がある。こんな妄想を考えながら、新しい人生の過ごし方を考える。楽しまなきゃ損だよね、するもしないも自由なのだから。こんな日常をオッサンは送っている。
