
定番のひとりドライブ旅、今年の夏は北海道周遊の旅が控えている。どこに行って何をしようか、そんな夢想に夢想を重ねる日々が続いている。
それにしても一人旅って、なんでこんなに楽しいのだろうか、以前は一人で旅行なんて考えられなかった。旅行といえば家族や友人たちとどこかに出かけるもの。一緒に同じ時間を共有して、初めて見る景色や各種の出会いに感動する。お互いが共感し合うことで、その経験は色味を帯び、大切な思い出として共有される。それこそが旅に出る理由、そんな風に考えていた。
逆に一人旅なんて、家族や友人がいない寂しい人間がするもの。勝手にそんな風に思っていた。いやいや無知って悲しいよね、世間知らずも甚だしい。我ながらそう思っていた自分が恥ずかしい。
ひとり旅がなぜ楽しいか、それは非日常だからだ。つまり普段は家族や友人に囲まれている、そんな幸せな日常を過ごしているからこそ、ひとりでいる時間が非日常になる。
誰だってひとりぼっちにはなりたくない、昔のドラえもんの話にあったよね。みんないなくなっちゃえーなんて言って、それを実現するボタンを押したら、本当にひとりぼっちになっちゃうやつ。
最初は世の中のもの全てを独り占めした感じで満喫するも、だけどそんなのあっという間。寂しくて、悲しくて、泣き出す始末。泣いても喚いても、誰も声をかけてくれない、助けてくれない、だってこの世には自分しかいないのだから。
まあ、これは極端な話だが、ひとりで生きていくことは辛いことだと思う。寂しがり屋でコミュニケーション能力の低い僕なんて特にそう思う。
幸い側には家族がいて、親や兄弟もいる。今は会社の仲間もいて、何かあれば相談することもできる。きっと僕に何かあれば心配してくれる(と思う)。
そんな日常を普段は幸せだなんて思いもしないし、感じたりもしない。でも幸せなんだよね、恵まれてるとも言える。そして、だからこそ、一人だけの時間が贅沢な自分時間として存在する。
その贅沢な自分時間を好き勝手して過ごす。それがひとり旅、僕の大好きなひとりドライブ旅ということになる。
実はそんなことに気がついたのは、ひとりドライブ旅の最中だった。初めての街で初めての景色に触れる、クルマという極めてパーソナルな空間の中で、集中して色んなことを考える。この景色を家族に見せてあげたいな、教えてあげたいな。写真を撮っては家族に送り共有する。
結局ひとり旅と言いながら、自分が触れた感動を誰かと共有して満足している自分がいる。そういうことなんだよね。だからひとりでいる時間が最高って思うということは、普段の自分が幸せな環境にいるということの証なの。
いつか本当にひとりぼっちになる時が来るかも知れない。その時はその時。だからこそ、幸せな今のうちにひとりドライブ旅を満喫する、それでいいんじゃないかと思ったりしている。
