
最近、定年で会社を辞めていく人をよく見かける(まあ、僕ももうすぐだけど)。これまでは関係会社に出向してそのまま移籍したり、雇用延長を選択して仕事を続ける人が多かったが、定年を機会にすっぱり止める人が多くなった。
会社も若手の登用をどんどん進めたり、新入社員の初任給引き上げなど、若手を取り込むための施策は積極的だが、不思議なことにシニアを活かす施策は全然ない。僕の会社も、雇用延長の仕組みも用意はしているが、実際ろくな仕事はなく、早く辞めて行って欲しいという雰囲気がぷんぷんだ。
まあ、それなりの給料をもらいながら、既得権益的に楽な仕事ばかりしたがるシニアにも問題はあると思うが、どうせこの先、人材難がまっているのだから、もっとシニアの活用を戦略的に講じるべきだと思う。
それこそ日本企業的な会社と人生を共に歩むワークライフバランスってやつ。何も全ての会社が外資系や一部の優良企業を目指さなくてもいいはず。もっと特色のある、人に優しい会社がこれからは評価されると思う。
話はそれたが、退職する人にこれから何をするんですか、軽くそんなことを聞いてみると、結構多いのが親の介護という答え。子供も独立したし、自分の親、奥さんの親の面倒を見るため、親のそばに引っ越すという人もいる。
そりゃあ、これまで世界中の誰よりも親身に自分のことを見てきてくれた親だもの、その親が衰えて助けを求めているのなら放っておけないよね。その気持ちはものすごくわかる、でも自分にそのようなことができるかというと自信がない。
それなりに親の面倒(と言ったら失礼だが)は見ているつもりだが、それが退職後の一番の目的になってしまうはどうかと思う。それに本当にそれが親の望むものなのだろうかと思ったりもする。
まあ、でもそれも人それぞれだから、何を大事と考えるかも人によって違うはず。自分が本当に大切だと思ったことをすればいい。自分がしたくないのに世間がそうしているからと親の介護をしていても、きっと親だって嬉しくないと思う。自分の子には好きなことをして欲しいと思うはずだ。
それにしても、親と子の絆というのはスゴイよなと思う。きっと自分のDNAに組み込まれているのだろうね、だからこそ生命は継続していくことができる。いま、全国各地で問題になっているクマだって、子グマが近くいる時が一番凶暴だというものね。
動物も植物も子孫を守り継続させていく、それが命ということなんだろうけど、一方で最近は、子への虐待、その逆の事件も起きている。この辺の事情は他人にはわからないことだが、もしかしたら自分が生きていくためにそれが必要だと判断してしまった結果なのかも知れない。
僕らには、生きていくために必要な様々な回路が組み込まれているのだと思う。その回路をどう使うか、活かすかは自分次第。自分だけで考えられなければ、他の人に助言をもらうことが必要だ。幸い、そのようなセーフティネットが存在する世の中。
難しい話になっちゃったけど、僕らは自分で考え自分では判断してかなけれなならない生き物。だからこそ迷ったときには人に助言をもらう謙虚さ、言い方を変えればそんな自分の弱さを見せる正直さも必要なんだと思う。
自分もそうでありたいし、人に求められたときに応えられる自分でありたい。それが大人ということなのだと思う。
