
BMW M440iの定期点検をお願いした。代車でやってきたのは320d、ディーゼルエンジンを搭載した3シリーズの後期モデルだ。お馴染みのカーヴドディスプレイは相変わらず使いづらい。先日お借りしたi4もそうだったのだけど、このメーターパネルにはどうしても馴染めない。
僕はリモートワークの日は、夕方早めに仕事を切り上げ、近所を一周ドライブしたりする。単なるサボりじゃないかと言わないでほしい、大人には息抜きも必要なのだ。
窓を開けながら多摩川の土手沿い、玉堤通りを走るのは最高だ。昨日はせっかくお借りしているのだからと320dで出かけてみた。でもなんかねー、目の前のカーヴドディスプレイ、さっきまで使っていたパソコンを見ているみたいで、なんか気分転換にならないのよね。
M440iを購入する時、すでにグランクーペはカーヴドディスプレイに切り替わっていた。その時もM440iのメーターパネルの方がしっくりくると感じて、現行のモデルを買わなきゃと思ったものだ。一年経ってもその思いは変わらない。
なんでも新しくなりゃいいってものではない。クルマには雰囲気、ムードも大切な要素。カーヴドディスプレイにはそんなワクワク感が全くない。BMWだけでなく、パソコンの液晶画面がただ置かれた様なデザインが多く、どれもイマイチだと思う。
そんな感想を抱いた320dだが、僕にとっては初めて乗るディーゼルエンジン車。ディーゼルってトルクが厚くて乗りやすいし経済的、なんてよく言われるけど、あの安っぽい音がイマイチだと感じていた。
そう思って、エンジンをかけた320dの最初の感想はちょー静か。走り出してもそうなんだけど、エンジン音があまり車内に入ってこない。遮音性が相当いいのだろうか、i4のように無音というわけにはいかないが、ディーゼルはうるさいと勝手に思っていたから新鮮だった。
走りもEVのi4とまではいかないが、出足のトルクがぶ厚くて乗りやすい。なるほどな、これがディーゼルか、燃料も安いし経済的だから一定のファンがいるのも納得。また、一番感じたのがクルマの軽さ、むちゃくちゃ軽く感じた。
そりゃそうでi4が2,080kg、それに対して320dは1,740kgだから300kg以上軽いのだ。なるほどなー、i4の安定感とゴーカートみたいな加速力はないけど、軽い身のこなしとi4ほどではないが分厚いトルクが320dの魅力だと思う。
似た様な形をしたクルマでもそれぞれに特性があって面白い。でもやっぱり320dの加速力は物足りない。190psもあるのだから日常使いには全く問題ないが、i4が340ps、僕のM440iは320dと同じ重量でありながら378ps。きっと320dしか知らなければ感じなかったのかもしれないが慣れって怖いもの。もう元の感覚には戻れない。
今回、i4、320dに乗ってみて思ったのは、どちらも超静かで、トルクも厚くてウルトラスムーズということ。それに加えてi4は強烈な加速感もある。でも一番物足りないのはエンジン音。そう、M440iの心地よい6気筒に慣れきってしまったのだ。この音が聞こえてこないとどうしても寂しい。
この音と相まって、クルマが加減速を繰り返す。この気持ちよさが、僕の五感を刺激する。そんな心地よさがi4や320dにはない。逆にい言えば、あらためてM440iの素晴らしさを再認識した次第。
あー早く、M440iでドライブに行きたいなー。オイル交換もしたから乗り味が変わるかなー、そんな夢想を重ねるオッサン57歳の幸せな日常だ。
