
いつもの時間のいつもの通勤電車に乗り込む、何やら空いていることに気づく。そうか、そろそろ学生が夏休みなのか。いつの間にやら、そんな季節がやってきたことを知る。
こうして、オッサンはまた一つ高齢化のコマを進める。これってとてもオソロシイことだと思う。いつもの毎日をいつもの様に送る。知らないうちに時はどんどん進んでいく。そこには、いつもの毎日がいつまでも続くと錯覚している自分がいる。
当然ながらそんなことはない、いつもの毎日はいつまでも続かない。それに気づいた時はもう手遅れ。だから常に意識していなければならない。そのためには、いつもの毎日を少しづつ変えていくことが重要だ。それが生きるということだと思う。
意識していないと時はあっという間に過ぎ去っていく。オッサンにも未来はあるが、その総量は少ない。だから今からでも遅くない、1分1秒を大切にして、この貴重な時間をエンジョイしなければならないのだ。
と言うことで、夏休みの計画を考えることにした(単純)。
やはり第一に考えるのは、最近の定番であるひとりドライブ旅。実はひとりドライブ旅をする様になってから、まだ4〜5年。それまでは一人で旅行なんて寂しいよーと思う自分がいた。
子供が小さい頃は、旅行といえば家族で行くことが当たり前だったし、若い時は友人や恋人と行くことが普通だった。でも今は子供も大きくなり、家族と出かけることも少なくなった、友人や妻だって、それぞれの社会があるから色々と都合も多い。
そんな中、半ば強制的に自立することが求められたわけだが(おおげさ)、思い切って出かけたひとりドライブ旅は最高だった。なんせ、人に気を使わないでいい。こんなに居心地のいいことだとは思わなかった。
そりゃ気心の知れた友人と旅に出るのは楽しい。でも友人を喜ばせたいから、行く場所や食事なんかを友人に合わせて気遣う自分がいる。だって、喜んでもらいたいもの、極めて自然な発想だと思う。
でも一人だったら、なんも考えないでいい。自分が行きたいところに行けばいい。その時に食べたいものを食べればいい。究極の自由(おおげさ)、そこにはi'm freeな自分がいる。
実際、ひとり旅に出ることで、知らなかった(気づかなかった)自分を知ることができた。自分はこう言うことが好きだったんだ、こういうことがしたかったんだ、そんなことにたくさん気づかされた。これってとても貴重なこと。57年も生きてきて初めて味わう経験ばかり。
昨年、4ドアセダンから乗り換えた2ドアクーペのBMW M440i、これぞまさしく大人がひとりで楽しむためのクルマだ。人を乗せることを優先するのではなく、自分が乗って楽しむことを優先したクルマ。このクルマに乗って旅するひとりドライブ旅行、さてこの夏休みどこに出かけようか。
そんなことを考え始めたら楽しくて仕方がない。ゴールデンウイークは北陸に行ったから、今度は広島か、四国か、いっそのこと九州まで行ってみるか。妄想が妄想を呼ぶ。こんな毎日を楽しく生きるオッサン57歳の日常だ。
