
先日、ドライブついでに江ノ島に寄ってみた。この辺は子供の頃からよく来たし、若い時はみんなと海水浴なんかにも来た。その頃の海は汚かったんだよなー、コールタールなんかが浮いていた記憶がある、よく泳いだもんだ。
最近では、海沿いの134号線をドライブすることは多いけど、江ノ島によることは滅多にない。ということで、江ノ島1dayトリップ。
結論からいうとイイとこだよなーという至極真っ当な感想。江ノ島はメジャーな存在だから、僕らの日常に組み込まれている。朝テレビをつければお天気カメラで映し出されるし、ドライブがてらによくみる光景としてお馴染みの姿。
なんだけど、実際に行ってみると、遠くの観光地なんかより観光地っぽいし、何よりそこから見渡せる海や藤沢の海岸線の姿が圧倒的に美しい。遠くまで旅行に行かなくても、もっと近場で見るべきところはたくさんあるんじゃないかな、そんなことを思う。
当たり前の日常を漫然と当たり前として過ごすのか、それともその日常の中から新たな気づきを感じ取ったり、非日常を見つけ出したりできるのか。こんな心持ちで生活することで人生を楽しくできる、大げさだけど本当のこと。
江ノ島の入り口は土産物屋さんが並び、イカやらトウモロコシやらを焼いている。よくある海辺の観光地の光景だが、クルマで1時間足らずの近場で味わえるのがなんとも新鮮だ。エスカーと呼ばれるエスカレーターを乗り継いで頂上?に向かう。すると元灯台と思われるシーキャンドルと呼ばれる展望台がそこにはある。
ここからの光景が絶品なんだよねー。見渡す限りの海も絶景なんだけど、湘南海岸を一望できるこの場所は都会の穴場だと思う。遠くにはランドマークタワーなんかの街並みも見えるし、大山や晴れると高尾山なんかもみれるらしい。
当然ながら風も強いんだけど、地上のような暑さがないし、ベタベタ感もない。心地よい海風にさらされながら絶景を堪能する時間は贅沢しきり。ほんと素敵な光景だ。
しかし、ここまであがって来る時も思ったし、このシーキャンドルの中でも思ったが、周りにいるのはほぼ外国人、多分9割が中国人。なんか江ノ島が外国に占領されちゃった、そんな錯覚さえ覚える。
わざわざ外国人が日本に来て、江ノ島なんかに来て楽しいのかね、もっと有名な観光地に行けばイイのにと思うが、そういう自分も楽しいのだから、これはこれでアリなのだろう。近くの江ノ電の駅なんかも外国人でいっぱいだ(スラムダンクの聖地とかなんとか)。
シーキャンドルを降りて、近くにある「ロンカフェ」というお店で食事をする。何やらフレンチトースト専門店らしい。オッサンにはまったく似つかわしくない店だが、平日で空いていたから、窓際の席に座らせてもらい食事をする。

確かにここのフレンチトーストはむちゃくちゃ美味しかった。フワフワでとろとろ、普段食べないのでどんなものかよく知らんが、家でたまに食べるものとは別物だった。何よりこのお店は席から海を見渡すことができる。
ハー、イイとこだな、ハワイってこんなとこなのかな、そんなオッサンぽい空想に浸りながらコーヒーを飲む(オッサンだからホット、外で冷たいものを飲むとお腹をこわす)。
なぜか店の前にある展望エリアは「マイアミビーチエリア」とある。ハワイじゃなくてマイアミかよと思ったが。まあ、どっちでもいい(藤沢と姉妹都市らしい)。よく見ると、周りには韓国っぽい建物があったり、観光地っぽく色々混乱している感じもある。そういえば、仲見世には岡山デニムの店もあった(なぜ?)。
まあ、観光地はこうやって観光地化していくのだろう。でもその中でも昔から変わらないもの、ここから見える絶景やなんともいえない心地よさ、この場所の空気感を味わうのがイイ。いつも見ているもの、当たり前を当たり前と思ったら進化はない。そんなことを思った江ノ島1dayトリップでした。楽しいよー。
