どうでもいい話だが、枝豆が好きだ。オッサンが何を好きで何をキライかなんて、全く興味ないと思うがホッといて欲しい。夏の暑い時期に食べる、茹でたてホカホカの枝豆さんは最高なんだもん。
枝豆なんて居酒屋に行けば一年中出てくるじゃないかと言われそうだが、あれはこの時期に食べる枝豆とは別物だ。チェーン居酒屋で、つまみは何かと聞かれ、とりあえず枝豆を頼む輩が多いが、あれは全くいただけない。
プラスチッキーな器に冷たい枝豆、あんなもの何が美味いのだろうと思う。完全な冷凍物だし、何よりカラダに悪そうな気がする。それにきっと輸入物だ(偏見)。
この時期にスーパーに並ぶ枝豆を見ると、あーこの季節がやってきたのかと嬉しくなる。枝についてるものが売られていたりすると小躍りしたくなる。そんなことしたら気色悪いオッサンでしかないので通報されかねない、気をつけねば。
お鍋いっぱいにお湯を沸かし、大量の塩を入れる。沸騰したら枝豆さんを投入し4〜5分も経てば完成だ。ザルにあげて塩を振る、大量に振って枝豆全体に行き渡るようによく混ぜる。そして冷蔵庫からキンキンに冷えたビール、もしくはスパークリングワインを取り出せば準備完了。至福の晩酌タイムのお出ましだ。
熱々の枝豆を口に入れる、すると青々とした香りが鼻を抜け、この季節がやってきたことを知らせてくれる。枝豆は味も重要だが、この鼻に抜ける香りがすべてと言っても過言ではない。この香りに包まれている間にビールをごくり、うーん至福の時間(二回目)。
あとは枝豆を食べてはビールを飲み、ビールを飲んでは枝豆を食べる。ちなみにまだ外が明るいうちから、この時間を過ごすことも重要だ。だって夏なのだもの、7時くらいまで十分明るい。この夏の余韻を楽しむことも大切だ。
やっぱ季節のものを食するって大事だよね。今は一年中なんでも食べられることが多いけど、本当は季節の食べ物をその季節を感じながら食べる事が大事だと思う。それが四季に恵まれた日本に生まれた特権だ。
きっと、季節ごとに旬を迎えることには意味があるはず。夏は枝豆やスイカ、秋になると柿や松茸様が登場し、冬にはイチゴやカニの季節となる。あーほんと贅沢な僕らでやんす。
実は僕ら人間にも旬な季節があるはず。そして農作物とは違って、その季節季節に自分自身で旬を作り出す事ができるのが、僕ら人間様の特長だ。子供から青年になって大人になる、社会人になり、結婚して子供を育て、そして定年を迎えシニアな季節に移っていく。
まさに今の僕がそんな季節にいるわけだ。この季節の中で、どんな自分の旬を迎えようか絶賛考え中の57歳。幾つになっても旬な自分を迎える事ができるわけだから、楽しくないわけがない。
楽しくできるかできないか、美味しくなれるかなれないかもまさに自分次第。面白いもんだよね。そんなことを考えながら、枝豆でビールでで過ごす時間は最高だ。今度の週末は、ちょっと遠出しておいしいい枝豆でも買いに行こうかな。そろそろスイカも出てくるしね。楽しみ楽しみ。