クルマが汚れたままだと、なんだか知らんが罪悪感が湧いてくる。逆にクルマがピカピカだととっても嬉しくなる。いつまでもピカピカのままでいてほしい、そんなことを星に願いながらピカピカなうちにどこかに出かけようとドライブに出かける。
運転席から見えるボンネットに光が反射しているのをみて、ひとりニヤつく。ニヤつきすぎてよだれが垂れているかもしれない。通行人に見られたらコカインか何かやってるんじゃないかと思われかねない。
コンビニによってコーヒーを買う、ピッカピカのクルマM440iを見てこれまたニヤつく。多分これまた口元が歪み、よだれがアゴを滴り落ちているかもしれない。もう廃人かゾンビだ、こんな人が前から歩いてきたら全力で逃げること間違いない。
こんな感じで、オッサン57歳の幸せを彩ってくれる愛車BMW M440i。いつまでもピカピカでいてね、乙女な目で見つめ続ける毎日だ(ホント気持ち悪いと思うが許してほしい、オッサンの幸せなんて安いものなのだから)。
そんな愛するクルマなのだけど、洗車は基本ガソリンスタンドでやってもらっている。そんなに愛しているなら自分で洗わないのかと突っ込まれるところだが、その通りだと思う。ということでAmazonで洗車道具を一式買い込み、自分で洗うことにした。
自分で洗ってみると、クルマのボディーラインなどがよくわかる。カッコイイ、かっちょいい、カッコ良すぎるぜーそんなことを言いながら1時間くらい洗い続ける。ここで気づく、洗車って大変。今さらがホントそう思う。毎回これを続けるのはツライ。
でも洗車道具も一式揃えたばかり、ということで娘を誘い洗車に出かけることにした。もちろん無償でつきあってくれることはない、ガソリンスタンドで払うのと同じだけの金額をバイト代と称して支払うことにした。ヒマだった娘は、いい小遣い稼ぎができると目出たく交渉成立。
実家の駐車場を借りて、洗車開始。洗って洗って洗いまくる。娘にホースで水をかけてもらい、クルマをアワアワにする。一緒に全体を磨いたら、ホースでアワアワを注ぎ落とす。この後が大事だ、いっきに水分をタオルで拭き取る。短時間でやらないと水垢が残ってしまう大切な役割。これを娘にお願いする。
ピッカピカになっていくBMW M440i、それを磨き上げているのが我が娘。あーしあわせ、そんな想いでいっぱいになる。ホントおっさんの幸せなんて安いもんだと思う。
でも考えてみれば、娘と一緒に何か作業をするなんて普段ない事。こういう機会は積極的に作っていかねばならない、そうココロに誓うオッサン57歳。
こんな感じでピッカピカのピッカリちゃんになったBMW M440i。ホント幸せだ(くどい)。娘にバイト代を払う、思っていた以上に疲れたという顔をしていたから今度またしてくれるかはわからない。金欠そうな時を狙ってお願いすることにしよう(策略を働かせることも大人だ)。
このまま帰るのもなんだなと、ピッカピカBMW M440iに乗り込み娘と一緒に近くのショッピングセンターに向かう。ノドが乾いたよね、お腹空いたよね、あの服かわいいね、当然ながらそんな話になりショッピング。バイト代どころの出費ではない。でもいいのだ、オッサンはこうして幸せな日常を見つけるのだ。あーホント幸せ、そんな一日だった。