ゴールデンウイーク、BMW M440iで走り抜ける自由気ままなひとり旅。観光が目的でも食事が目的でもない、ドライブが目的の四泊五日の旅。
観光地が目的ではないと言いながら、ある程度行く先は決める。それでもその周辺やそこに至るドライブコースが魅力的であることが大前提。
今回、福井県にある三方五湖という場所に向かった。レインボーラインという峠の山頂から見下ろすことができる絶景ポイント。もう360度絶景の素晴らしい場所、あー来てよかった、と心底思ったが、そこに至るレインボーラインやこの場所から若狭方面に抜けるドライブウエイも最高に気持ちよかった。
こういった名所以外でも、半島を一周する名もなき海沿いの道があると寄り道をしたりする。なんてことのない海水浴場で戯れる家族をボーっと見たり、海に飛び出した岩石なんかによじ登ってみたり、それなりの出会いがあるのも面白い。
こんな感じでドライブを楽しんでいると食事は二の次になる。というか敢えて優先しないようにしている。そりゃー地元の美味しいものを食べたいとは思うけど、そちらを優先すると何時までにあの場所に行かねばとか、気持ちが食事に傾いてしまう。そうなるのが嫌なのだ。
三方五湖の山頂にある公園では、9:30くらいにお団子を食べた。6時くらいに朝食を食べたので少し小腹が空いていた。思いのほか大きな団子だったが、ものすごい景観を見ながら食べるみたらし団子は最高だった。
そのあと、若狭湾に着くと美味しそうなお刺身定食を出すお店があったのだが、お腹がいっぱいで食べる気にならない。仕方ないよねとドライブを継続。結局、この日は金沢に戻る高速道路のサービスエリアでおにぎりを食べた(赤飯おにぎり)。
そういえば、昨日のお昼もコンビニのおにぎりだったなと思ったが気にしない(それに地元限定の鱒寿司のおにぎり!しかもファミマ!)。
夜、宿についても食事に出かけたり飲みに行ったりしない。ホテルの部屋でまったり飲んびりの方が性に合う。地元のスーパーでお惣菜やワインを買って、ホテルに持ち帰る。シャワーを浴びたら、浴衣に着替えて自由気ままに夕食、これが何とも楽しい。
外で美味しい食事もいいけど、ホテルの部屋で過ごす自由時間のほうが僕にとってはココロが和む。
地元の温泉で一風呂浴びる、なんてことも考えはするけど、再び服に着替えてホテルに戻ることを考えると面倒だ。それならホテルで一風呂、なんなら裸でそのままビールでGOでも問題ない。
旅に出たら観光地を訪れ、夜は美味しいもので舌鼓、疲れた体を温泉で癒す。もちろんそんな旅があってもいい、でも僕が好きな旅は前述した、ひとり気ままな自由旅。
旅に出たらこうすべき、そんな社会の流儀に従う必要もない。なにせ非日常を味わうのが旅なのだもの。自分の好きな旅の楽しみ方を見つけ、誰に何と言われようが好きなことをするのが旅の醍醐味。
ちなみにひとり旅にも理由がある。誰かと一緒の賑やかな旅はもちろん楽しい。でも、その場合は同行者を喜ばせたくなるから、観光地や美味しい食事を食べてもらうことを優先せざるを得ない。そんな気遣いから解き放たれることもひとり旅の醍醐味だと思う。
人と同じでなくていい、そう思えるようになったのは歳をとって色んな経験をしてきたから。それだけ自分に自信を持てるようになったのかもしれない。若い頃は人に聞くしかなかったからね。
自分がしたいコトをすればいい。これからはそんな生き方が重要になると思う。