人生はロングドライブ

多幸感あふれる人生を求めて、気づき感じる日々を疾走中

町中華より町蕎麦屋


町中華が流行っているらしい。確かによくわかる、あの何てことないチャーハンやラーメン、それに各種の定食類。焼肉やらレバニラやら卵たっぷりのおかずのオンパレード。それに加えて餃子にビールという飲み屋メニューまで対応する完成度だ。

 

加えて良いところが入りやすいところ。町中華であったらひとりで入っても寂しくないし、それが普通だ。

 

僕はオッサンでありながら、最近までひとりで食事をするのが苦手だった。なんか手持無沙汰で、まわりの目を気にしてしまう。誰もオッサンなんて気にしていないし、自意識過剰すぎると突っ込まないでほしい。オッサンだってナイーブなのだ。

 

そんな僕でも唯一、気兼ねなく入れる頼もしい存在が町中華のお店だった。席はカウンターでいいし、注文しらたすぐ出てくるし、食べ終わったらあと腐れなくすぐに店を出ればいい。チェーン店の無機質な味や対応とは一線を画す満足感がそこにはある。

 

そんな我らの町中華だが、もう一個、忘れてはならない存在がある。それが町蕎麦屋だ。実は僕はこちらの方が好みだ。単に中華屋の定食が、オッサンにとっては量が多すぎるというだけのことなのだが、町蕎麦屋には町蕎麦屋の素晴らしさがある。

 

なんといっても、まずはお蕎麦、特に夏の暑い日には冷たいそばがありがたい。もちろん寒い季節には鴨南蛮やカレー南蛮などのアツアツメニューも取り揃えている。

 

その上、町中華と同じようにご飯ものも充実している、カツ丼や天丼、それにしょうが焼き定食なんかもあったりする。もちろん、ビールに蕎麦や天ぷら、玉子焼きなんて言う飲み屋メニューも町中華同様だ。

 

お互い一歩も引かない強烈なライバル関係、あー日本に生まれてよかった、そう思わせる両横綱的な存在だと思う。

 

最近、近所にある、なんてことない町蕎麦屋によく行くのだが、ここは町蕎麦屋でありながら中華メニューもあったりする。ラーメンや餃子、チャーハンなんか。そう、結構、町蕎麦屋にもこんなメニューがあるお店は多い。オムライスなんかもあったりするから、もう食のデパートと言ってもいいかもしれない。

 

なんでか、こういうのが美味しんだよねー。僕の一番のおオススメは「カツ煮」とごはん。カツ丼はご飯がたれでボシャビシャになっちゃうのが嫌なの。柔らかく卵でとじたカツでご飯を食べるのは、もう「あー幸せ」そんな感じ(つくづくオッサンの幸せなんて安いものだと思う)。

 

こんなこと考えてたら、お腹空いてきちゃったね。口コミなんかを見て美味しいお店に行くのもいいけどさ、こういう何気ない店で自分の好きなモノを見つけるのも楽しいよ。オッサンのささやかな幸せについてでした。

このメニュー、そそるよねー