人生はロングドライブ

多幸感あふれる人生を求めて、気づき感じる日々を疾走中

やっぱクルマはクーペでしょ



以前も書いたが、BMW M440iを購入する際、最初は4ドアのグランクーペを購入するつもりだった。4ドアの方が何かと便利だし、僕はセダンというオーソドックスなスタイルが好み(前に乗っていたのはベンツCクラスセダン金色号)。

BMW M440iは2ドアクーペでありながら後席が広い。だからたまにしかクルマに乗らない娘が、たまに乗る時があっても、狭いとか窮屈とか文句を言われることも無い(まあ、たまにしか乗らないから割り切っているのかもしれない)。

でも後席が広いから、カバンなどを後席に置いた場合、手を伸ばしても届かないことがある。変な体勢でウンショと手を伸ばして腰がつりそうになること複数回。横着せずに一度クルマを降り、シートの背もたれを倒して後部座席の荷物を取る。正直面倒くさい。

同様に買い物をした後、トランクに入れる程でもない荷物を後部座席に置きたい時がある。これまでは後ろのドアをひょいと開けて放り込んでいたが、これまたシートの背もたれを倒して入れなければならない。正直面倒くさい(二回目)。

一番困るのは、乗り降りがしづらい点。そう、2ドアだから当然ながらドアが巨大。駐車場などでは開け閉めにとても気を使う。狭いところではドアを少ししか開くことができない。するとドアが大きいものだから、足を下ろす隙間の角度が極小になる。

これが一番困る。一度、事前精算機の無いパーキングを出る時に小銭を投入しようとしたが手が届かない。そこで一度降りて払おうとしたことがあった。なのだがクルマをできるだけ精算機に近づけていたから、ドアが少ししか開かない。無理してその隙間に足を突っ込もうとしたら挟まって、にっちもさっちもいかなくなってしまった。

精算機にドアを押し付けて、何とか一命をとりとめた。が精算機に押し当てたドアにはちょびりと傷が残り、僕のただでさえ小心なココロのトラウマとなっている。あの光景を後ろのクルマに見られていたかと思うとさらに気が滅入る。ホントかっこ悪い。

ということで、不満や不平をあげつらってきたが、じゃあ、なんで2ドアクーペに乗っているのか。カッコいいいから?そりゃカッコいいいさ。でも最初にい言った通り僕は4ドアの凛々しいスタイルも好きだ。特にBMWのグランクーペは名前の通り、クーペスタイルのままで4ドアの形をしている。

僕が思うに2ドアの魅力は、ドアが二枚しかないことだ。当たり前だろと突っ込まないで欲しい、これが大事なのだ。剛性がいいとか、カッコイイとかそういうことではない。2ドアは不便、要はこの不便さ、非効率さが魅力なのだ。だって、これこそがこのクルマはドライバー(+助手席)だけのものという証明だもの。

4つ席があるのにドアが二枚しかない、ではなくて、二人用のクルマだけど座席が4つある、それが2ドアクーペ。

だから無茶苦茶贅沢、自分勝手なパーソナルなクルマ、大人二人専用のクルマ、それが2ドアクーペ。だからカッコよくて当たり前だし、後席への乗降性なんて関係ない。2ドアクーペはクルマであってクルマでない、乗り手の人生を表すクルマなんだと思う(と言っても乗るのはほぼ一人じゃないかと突っ込まないで欲しい、僕の人生だ)。

先日、年下の同僚がレクサスのRC-Fを買いたいと言ってきた、僕がBMW M440iを購入した話を聞いて、やっぱ2ドアだと思うようになったらしい(今のクルマは三菱のアウトランダーとのこと)。嬉しいじゃないか、そうだよそう、僕らはもういい大人なんだ、家族のためじゃない、自分のためのクルマに乗ろうじゃないか!そういうことだよ。

東京プリンスホテルの駐車場、ここ好き