人生はロングドライブ

いつの間にやら人生後半、気づき感じる日々を疾走中

M440i 気になるところ


完璧な人間なんていない。
だけど、欠点に思うようなことが実はその人の人間味だったりする。男女の間では不思議なことにそれが相手を助けなきゃって思いにつながり、愛おしさになったりもする。面白いね、人っていうのは不思議なもの。色んなことに気づいたり、気づかされたりしながら生きていくのが僕らなんですね。

人間じゃなくても一緒。
早いものでBMW M440iがやってきてから5か月が経とうとしている。この新しい相棒は387馬力という一芸を持っているだけではなく、それを隠し持ちながら普段はジェントルな立ち振る舞いを見せることができるニクイ奴だ。


平凡な僕の人生に彩りと刺激を与えてくれる素晴らしい存在なんだけど気になるところもある。よく言われていることかもしれないが、ナビゲーションなどの操作性がイマイチだ。機能はてんこ盛りなんだが、11年前のベンツCクラスのほうがわかりやすかったように感じる。スイッチ類の剛性感なんかもベンツの方がしっかりしている。

 

走りはまったく問題なくてスーパーなんだけどロードノイズが少し大きめだ。これはちょっと気になる。でも雨に濡れた道を走ったりするとその印象は一変する、ヌメヌメ―といった感じでそれはもうジェントルな走りをする、4WDだしね。この走り味を味わいたくて、雨が降るとドライブに出掛けたくなるくらいだ。ほんと気持ちがいい。


燃費は悪くないと思う、普通に走ればリッター13キロくらいではないだろうか。普段はコンフォートモードで走るのだが、6気筒エンジンのどう猛さは見せず、余裕のある走り味をみせてくれる。


でも山道なんかを駆け上がるシチュエーションになると豹変する。山形ひとり旅に出掛けた時、山形と秋田の県境にある鳥海山へと出向いた。このドライブウエイは「鳥海ブルーライン」というのだけど最高だった。緑の中、一本道を力強く駆け抜けるのはホント気持ちよかった。

このドライブウエイに入る前にガソリンメーターは残り1/4くらいを指していた。あたりにスタンドが無かったものだから、そのまま突入したのだが、みるみる減っていくガソリンメーターにビビった。結局、どんどん減っていくメーターに恐れを抱き頂上に至る前に引き返してしまった。

普段のジェントルなモードから、6気筒の甲高い音を奏でるシチュエーションに切り替わるとガソリンをビックリするくらい消費する。これは別に悪いことではなく、日常と非日常の違いだ、非日常の魅力を発揮できることがこのクルマの魅力であり、その時はよりエネルギーが必要となるということだと思う。


気になるのはそのくらいで、あとは至って満足しきり。あーそうだ、2ドアだから乗り降りは結構気を使う点がある。狭いところでは無茶苦茶降りにくい。これも仕方ないよね。

それよりもこのおっきなドアを開き、いかにカッコよく乗り込むか、それが今の僕の課題だ。イスのサイドにぶつかったり、イマイチカッコよくない自分を感じている。

M440iの気になる点よりも、僕自身の気になる点だ。。。いいの、そもそも僕は一芸に秀でた何かを求めてこのクルマを求めたのだ、だから僕もこのクルマのように一芸を持てるように取り組む、そういうことだ。

カッコよくなるためには努力が必要。むかし見に行った岡村靖幸のライブ、カッコイイ―という歓声に対して「すぐにカッコよくなったわけじゃないんだよ、何年も何年もかかってカッコよくなったんだよ」そう弾き語りで熱く語られていた岡村ちゃんが印象的です、そう何ごとも努力が必要なんです。

いくつになってもカッコよくなりたいものね。頑張りましょー。努力、努力。

義父とのドライブ、夕暮れ時の富士山が美しい