先週、久しぶりに会社を休んで山中湖までドライブをしてきた。東名高速を御殿場で降り、西湖から河口湖を経由して山中湖に向かうお気に入りのドライブコース。
御殿場から河口湖に向かう道は、思いっきり霧が出ていて前のクルマがようやく見えるくらい。かなりビビった。。。けど最後のトンネルを抜けるとその先は晴れてるんだよねー、ビックリ。しかもそこで見えた富士山は傘雲と呼ばれる雲がかかっていて幻想的な雰囲気、素晴らしいっす(傘雲って縁起がいいらしいです!)。
河口湖の周辺は紅葉真っ盛り、なんかお祭りみたいなものも開催されていて平日なのにとても賑やかだった。それにしても目に付くのは外国人の多さ、自転車に乗って湖畔をサイクリングしているのはほぼ100%外国人。
なんかこれだけ外国人が多いと少し違和感がある。子供の頃から家族とよく来た特別な場所、そんな大好きな場所に違う国の人たちがたくさんいる。ここは僕らのとっておきの場所なんだよーっていう感じ、僕のココロが狭いだけなんだけどね。
それにしてもこの辺りの道を走るのはサイコーだ。サンルーフを開けて窓を全開にして湖畔を走り抜ける、すばらしい景色だけでなく、山や湖の匂いが僕の全身を刺激する、ちょっと寒かったけどそれもまた楽しい。
山が紅葉に色づく姿は美しいと思うけど、もの悲しさも感じる。新緑に包まれた山々の木々が終焉を迎える姿に見えるからだ。最後に力を振り絞って自分たちの美しさを見せつけている、そんな意地を感じてしまう。
こんな風におセンチに感じるのは、自分のことと比較してしまうからだ。なんか紅葉って、人間でいえば髪が白くなっていく姿に似ている気がする。どちらも自分の生命の終焉にむかっていく合図に思えてならない。
新緑の木々も美しいが、紅葉している姿も美しい。人間も同じ、黒々とした髪(ついでに言えばふさふさとした髪)、それが次第に白髪へと移り変わっていく。ロマンスグレーというけど、きれいな白髪が似合う大人はカッコいいい。
僕も年齢なりの白髪頭、あの山々の紅葉と同じように見えれば嬉しいけどムリだよねー、まあ仕方がない。それにこちらは白髪が落ちた後に新緑ならぬ黒髪が生えてくることはないのだからもっと貴重なのだ。
山中湖にはいつも行く豆腐屋さんがある。ここで美味しい豆腐を買って帰るのが僕のルーティン。いつまでこんな楽しみができるかわからない。でも今回はBMW440iで初めて訪れた山中湖。この辺の景色も変わっていくけど、僕も変わっていくのだ。
お互いが成長して、たまに交錯する。そして刺激を与えあう。人同士じゃなくても相手が自然であってもそんな関係を築いていきたいと思う。あー、それにしてもこのドライブコースは最高だ。移住したいくらい、いやいや、たまに来るから良いのだよ。非日常が日常になったらつまらない。
僕は57歳、あと3年で定年を迎える、これまでの日常をどんな日常に変えていくことができるのだろうか。どんな非日常に出会えるのか、考えただけで楽しい。それを作るのも自分だとわかっている、ホンと楽しみしかないね。
行く途中、東名の鮎沢パーキングで食べた「コロッケうどん」、なんか子供の頃に駅の立ち食いそばで食べた記憶がよみがえって懐かしかった。コロッケは無茶苦茶おーきかったけどね、美味でした。
紅葉をバックにクルマを撮影していたら、ポルシェのタルガに乗ったカップルがやってきて同じように写真を撮り始めた。おもわず顔を見合わせて笑ってしまったよ。こういうのもいいね、幸せだよ。